むくみの原因と対策
むくみの症状
- なんだか脚が太くなったような気がする
- 特に冬の時期、ブーツが履きにくい
- 夕方なんだか脚が重い
このような症状のある方はご一読ください。
なぜむくみが起こるのか?~むくみの原因~
むくみが起こる原因は大きく2つ考えられます。
原因①
血液中の不要になった水分が増加して、身体にたまるためです。水分が増加するのは、血行不良が原因と考えられます。
血液は代表的な水分ですが、血液は心臓から動脈を通って脚まで送られ、静脈を通って再び心臓に戻ります。心臓に血液を戻す力が不足していると、血液や血液中の水分が適切に循環しなくなり、血液中の水分が皮膚と皮下脂肪にたまってむくみが起こるという仕組みです。
また、筋肉が収縮して筋肉内の血液を押し出す働きが弱い場合も、血液が滞りがちになり、むくみが起きやすくなります。
特に脚がむくみやすいのは、心臓から遠いことと、重力に逆らって心臓に血液を戻す必要があるためなのです。
脚の筋肉は第二の心臓と言われています。この力が弱まってしまうと、また疲れてしまうと、心臓に血液という水分を戻せなくなるのです。
原因②
血管のそばにあるリンパ管の中のリンパ液の流れが滞るためです。体内の老廃物を回収、排出する液体の流れが滞ると、行き場のなくなった水分がむくみとして現れます。
リンパ液は体内の老廃物を回収、排出したり、病原体やウイルスに抵抗したりする働きをしているのです。最近はリンパマッサージが流行っていますよね。
リンパ液が回収した老廃物は首や脇、ひざ裏などに存在するリンパ節という中継地点でろ過される仕組みになっています。この循環がうまくいかないと、皮膚にたんぱく質や水分が出てむくみの原因にるのです。
こんな人はむくみに注意
1.立ち仕事の多い人
立ちっぱなしで仕事をしたり、デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとったりしている人は、血液が重力によって脚にたまりがちです。血液を心臓に戻す筋ポンプ作用が十分に働かないため、血液の循環が悪くなり、むくんでしまいます。脚がむくみやすいのも、心臓から遠い場所にあって血流が滞りやすくなるためです。
2.肥満傾向の方
肥満で皮下脂肪が多いと、心臓に負担がかかり、血液の循環が悪くなって水分がたまりやすくなります。
3.水分やお酒の取りすぎな方
水分や塩分を摂りすぎると、血管の中の水分が増えてむくみを引き起こします。また、アルコールを摂取すると、血管が膨張し動脈の血管の壁が水分を通しやすくなります。そうすると、血管の壁の穴から水分が出て、むくみが起こります。
4.ストレスの多い方
精神的なストレスがたまると自律神経が乱れ、血行が悪くなります。また、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが筋肉を弱らせるため、血液の流れを悪くする一因となり、むくみが現れます。
5.筋肉量が少ない人
血液循環をスムーズにするためには、筋肉の力が必要です。筋肉量が少ない人は、血液を送る力が弱く、血液中の水分が皮膚や皮下脂肪にたまり、むくみがちになります。特に痩せ型の体形の人は、筋肉量が少ない傾向があります。