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足首を捻挫したときの正しいテーピング方法

スポーツなどの最中に、突然足首を捻挫することがあります。捻挫すると歩行が困難になり、ひどい捻挫だと整形外科で治療が必要になることもあります。そもそも捻挫とはどんな症状なのでしょうか。ここでは、足首を捻挫したときの正しいテーピング方法についても解説します。
 

捻挫とは

捻挫は、関節に無理な力が加わったために、靭帯を損傷することで起こる外傷です。無理な力が加わる要因として、スポーツのほかに転倒などがあります。

捻挫というと、足首の捻挫を連想しますが、必ずしも足首とは限りません。しかし、ほとんどの場合、捻挫するのは足首の関節です。

具体的には、足首を内側にひねった場合に、靭帯を損傷して捻挫が起きます。軽い捻挫は放っておいても治りますが、重症の場合は靭帯が断裂することもあり、長期間の治療が必要になります。

捻挫は骨折と見分けがつかない場合もあり、捻挫だと思っていると骨折だったり、骨折かと思ったら捻挫だったりすることもあります。

では、捻挫と骨折はどう違うのでしょうか。

捻挫は靭帯の損傷ですが、骨折は骨そのものが損傷する外傷です。見た目や症状は似ていても、捻挫と骨折はまったく違います。
 

捻挫は足首を固定するとよい

捻挫すると、靭帯が損傷したり断裂するので、激しい痛みとともに炎症を起こします。この状態で患部を動かすと、さらに痛みと炎症が悪化します。

そのため、患部を固定して動かないようにするのが、捻挫を悪化させないためには重要です。

捻挫した患部を固定するには、テーピングが有効です。捻挫はテーピングして固定すれば、痛みはあっても何とか歩けるようになります。

捻挫したら歩かないほうがいいのですが、登山中に捻挫した場合などは、とにかく下山しなければならないので、テーピングして歩けるようにすることが重要です。
 

テーピングの前に

捻挫したら、テーピングの前に「RICE」という対処法を行います。RICEとは、捻挫の4つの対処法の頭文字を取ったもので、症状の悪化防止のためにも必ず守りたいものです。
 

捻挫の対処法1:REST(安静)

捻挫したら、患部を動かさないで安静にすることが重要です。動かせば動かすほど、捻挫は悪化します。
 

捻挫の対処法2:ICE(冷却)

安静にしたら、次は患部を冷却しましょう。冷却すると炎症を抑え、痛みも軽減します。できれは、患部を氷水に浸して冷やすのが理想ですが、氷がなければただの水でもかまいません。バケツなどに水を汲んで、捻挫した足を浸しましょう。
 

捻挫の対処法3:COMPRESSION(圧迫)

患部を冷却したら、次は圧迫です。テーピングで患部を固定して圧迫します。患部をしっかり固定して圧迫すれば、少しなら歩けるようになります。また、捻挫の悪化防止にもなるので、治療期間を短くすることにもつながります。ただし、あまりに強く圧迫すると、かえって患部を傷めたり、血行障害を起こすおそれがあるので注意しましょう。
 

捻挫の対処法4:ELEVATION(挙上)

捻挫の腫れを抑えるために、捻挫した部位を、自分の心臓よりも高い位置に挙げます。仰向けになって、患部を箱の上などに乗せれば、心臓より高くなります。
 

足首のテーピングの手順

テーピングは、以下の手順で行います。
 

1.アンダーラップ

テーピングの前処理として行います。アンダーラップとは、テーピングする際に下に巻く保護テープです。テーピングの糊で、皮膚がかぶれるのを防ぐとともに、剥がす際に毛がくっついて、痛みが生じるのを防ぎます。つま先から足の甲、アキレス腱、脛付近までしっかり巻きましょう。アンダーラップは、絶対に必要というわけではないので、捻挫した際に救急箱になければ、直接テーピングしてもかまいません。
 

2.アンカー

テーピングする上で、起点となる場所に貼るのがアンカーです。踵の少し上の内側から巻き始めて、2周巻きます。1周目をきつく巻くと安定します。1周目と2周目は、それぞれテープの幅の3分の1くらい重ねるように巻くと、テープがずれません。アンカーそのものには、捻挫した部位を固定する力はありませんが、これから行うテーピングの基礎となります。アンカーをしっかり巻かないと、このあとのテーピングもずれてくるので、硬めに巻くのがポイントです。
 

3.スターアップ

捻挫した足首が、内側にそれないように巻くものです。固定力を増すために、ある程度強めに巻くのがポイントです。アンカーから踵の下を通って、反対側もアンカーまで貼ります。同じ巻き方で3本巻きますが、2本目と3本目は、踵の下で1本目とクロスするように巻いて、固定力を高めます。巻き終わった状態は、踵の部分よりアンカーの部分がやや広い扇型になります。
 

4.ホースシュー

スターアップの固定力を増すために巻きます。つま先の外側から巻いていき、踵の骨の上端にかぶせるように、テーピングして固定します。テープの端は、スターアップより2~3cm出すようにすると安定します。テープとテープが少し重なるように、3回テープを巻きましょう。あまり強く巻きすぎると、アキレス腱が圧迫されて痛くなるので注意が必要です。
 

5.サーキュラー

スターアップの固定力を増すために、ホースシューの上から巻いていきます。巻き方は、ホースシューの巻き終わりの部分から始まって、足首を1周するように巻きます。テープは1本ずつ切って、テープの幅の半分が重なるように巻くとしっかり固定できます。強く巻くとふくらはぎを圧迫して歩きにくくなり、アキレス腱も圧迫されるので、痛みが生じますから注意しましょう。
 

6.フィギアエイド

足首を8の字に巻きます。サーキュラーの上から、足首全体をしっかり固定するために巻きます。踵の外側から巻き始め、足の甲から内側に巻いていきます。それから土踏まずを通過して、足の甲から踵に戻るように巻きます。テープがねじれないように、しっかりと強く巻いていきましょう。ここまで巻けば、捻挫した部位はしっかり固定されるので、少しなら歩けますし、痛みも抑えられて捻挫の悪化も防げます。
 

捻挫の予防には準備運動が大切

捻挫の多くは、スポーツの最中に起こります。スポーツ時の捻挫の原因として、1番多いのが準備運動不足です。十分な準備運動をしないで、足首が硬いまま激しい運動をすると、どうしても捻挫しやすくなります。

特に普段あまり運動しない人が、準備運動なしにいきなり野球やサッカーをやると、捻挫する可能性が高くなるので注意しましょう。
 

捻挫を甘く見ない

ほとんどの人は、骨折の可能性があると、慌てて病院に行ったり救急車を呼びますが、捻挫の場合はそれほど慌てません。つまり、捻挫を軽く見ているわけです。

軽い捻挫ならそれでもいいのですが、捻挫でも重症になると靭帯が断裂してしまうので、完治するまでには、骨折と変わらないほどの治療期間が必要になります。

捻挫は、テーピングすることによって、ある程度痛みが収まりますが、場合によっては捻挫だけでなく、骨折を併発している場合もあるので、必ず医者の診断を受けるようにしましょう。

また、間違ったテーピングは、かえって捻挫を悪化させる場合があるので、とりあえず応急処置としてテーピングをして、歩けるようになったら、病院に行くことをおすすめします。
 

まとめ

スポーツや日常生活のちょっとした油断で、足首を捻挫することがあります。捻挫は、たかが捻挫と侮っていると、意外に重症の場合もあるので注意しましょう。

捻挫したらテーピングして患部を固定すると、捻挫の悪化を防ぐとともに痛みも軽減します。

捻挫したら、患部を冷やした上でテーピングして、念のため病院で診察してもらいましょう。