横からの追突(側方追突)
横から追突された場合の状況について、説明させていただます。
もちろん、交通事故で一番多いのは後ろからの追突です。ついうっかりや、最近は携帯、スマホをいじっていたり、考え事をしていたり、気が付いた時にはゴッツンと追突してしまうケースです。
次は、交差点内の事故です。直進していたら、右折車が無理に侵入してきた。左折しようとした車に、直進のバイクがぶつけられた。信号が青で歩いていたら右折の車にはねられた。などのケースが考えられますね。
追突は後ろからの衝撃で、頭が分銅のように前に次に後ろに戻って、首や背中、腰の筋を痛めてしまいますが、横からのもっと厄介なのです。
左から追突されると、シートベルトで固定されてますから身体は右に行って、固定されていない首は逆にぶつけられた左の方に傾いてしまうのです。
つぎに衝撃第2波が来ますよ。車は急に止まれませので、揺れ戻しがあり、身体は今度左側に向かいます。そうすると固定されていない首は逆に左に向かいます。
最後に車が止まるときに、再度、反対方向にそれほど大きな力は加わらないにしろ、揺れます。
文章だとわかりずらいのですが、
事故内容 | 部位 | 体の動き |
---|---|---|
追突事故 | 頭・首 | 前 後 前 |
体 | 前 後 前 | |
側方追突 (右側追突) |
頭・首 | 左 右 左 |
体 | 右 左 右 |
側方追突の場合は、力の加わる方向が違います。そのために、追突よりも症状が悪化しやすと思いますね。
向く方向、ベクトルが違うのですから、首や背中の筋を伸ばす割合が高くなってしまいます。
事故内容 | 部位 | 力のベクトル |
---|---|---|
追突事故 | 首・体 | →・→ |
側方追突 | 首・体 | →・← |
お身体にかかる負荷はより強くなってしまうのです。
もっとも、追突時のスピードなど、他の要因も関わってきますので、一概に側方の方が重症化しやすいとはいえません。たとえば、ぶつかるのがわかって身構えていれば、受ける衝撃は小さくなるでしょう。
どこの筋肉を傷めているのか、どのように治療していけばいいのか、ご相談させてください。